真夜中のハイヒール
仕事相手に強引に連れて行かれたオカマバーで、
人気フォトグラファー・高田の目に飛び込んできたのは
真っ赤なハイヒールを履いた”見覚えのある足”。
一気に蘇る青春時代の情景。
その足の持ち主・行永に抱いていた過去の劣情が再び熱を持つ。
その後、とある出来事をきっかけに、半ば脅すような形で行永と
”いやらしい関係”を持つことになった高田。
ホテルの一室で、行永の足の甲、脛、膝に舌を這わし、
そして抵抗する彼のつま先を咥内に含んだ――…。
過去の燻った想いのせいで一歩を踏み出せた高田と、
過去の恋に縛られて一歩が踏み出せない行永。
ふたりの現在が交わり、止まっていた時間が再び動き出す――…。