イグナートの花嫁 1巻
「どこにいたって 意味のない命なら――」
村のしきたりで〈竜の花嫁〉に選ばれた、
ひとりぼっちの少年・リタ。
古くから伝わる〈雪山の竜〉の存在は
今となっては伝説に過ぎないが、村での役割を
見つけられないリタは、それが口減らしであると悟りつつ
生贄になることを受け入れる。
吹雪のなかに一人取り残され凍えていたリタを救ったのは、
人の姿をした美しい竜・イグナートだった。
本当に竜が存在したことで
〈花嫁〉としての役割ができたと目を輝かせるリタだったが、
イグナートから「花嫁は必要ない」と拒絶されてしまう。
それでも諦められないリタは
【人間を“竜化”する儀式】の秘密を知り――。
寡黙な竜×怖いもの知らずの生贄
凍てつく心を癒す、人外嫁入りファンタジーBL!