蟷螂の檻 1巻
地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。
辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える、年上の使用人である。
典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそうきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。
そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て――!?