「なんかほっとけないんだよなあ、あんた見てると」
大学生の涼太が帰省すると、空き家となっていた生家に知らない男がいた。
男性関係が原因で会社を離れ、東京から来たその男・晃は、生活能力皆無で田舎暮らしにまるで不向き。
大事な家を壊されてはたまらないと感じた涼太は、家事を請け負う代わりに帰省中の間、自分もここに住めないかと打診する。
共に暮らす中で、壁を作るような態度とは裏腹に、無防備な様子も見せる晃を何かと気にかけてしまう涼太。しかし寝ぼけた晃に「誰かと間違えて」キスされた夜から、2人の関係は徐々に変化し始め…。
世話焼き男子大学生×恋を拗らせた大人。不器用な2人、ひと夏の奇妙な同居生活の結末は…?
出版社:シュークリームPOP